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正しいコストの認識とコスト低減

会社は利益を出さないと存続はできません

● 利益=売上ーコスト

コストには、

・製造業であれば「製造に関わる費用(材料費、労務費、エネルギー費など)

・小売業であれば、商品の仕入代金になり、

また、販売や管理に関する費用も含まれます。

利益を上げるには、売上を上げるコストを下げるしかありません。

今回は、このコスト低減について紹介します。

 

顧客満足を下げないでコスト低減を図る

ミラサポのメルマガの中に次の事例が紹介されています。

<小規模のスーパーマーケットの事例>

● 事例の内容

・コスト低減のターゲットとして「電気代の低減」を検討

実施内容

店内やショールームの蛍光灯の数を減らす(店は従来よりも暗くなる)

結果

電気代は低減(予測通り)、売上は減少(客数が減少)

⇒ よって、「利益は減少」

● この事例の分析

目的の面

・本来は「顧客満足を下げることなく、コスト低減を図る」べきであったが、単純に「コスト低減」が目的になっていた。

ビジネスモデル(利益の源泉)の面

・「顧客が快適に買物ができる空間を維持すること」を考慮しなければならないが、その観点が抜けていた。

時間軸(長期的/短期的)の面

・長期的な視点でのコスト低減が実現できるかの検討が必要であるが、短期的なコスト低減のみに注力してしまい、必要な投資を行う判断ができなかった。

定量的/定性的の面

・数値で計れない定性的な項目(今回の場合は顧客満足)に目を向けなければならなかったが、電気代という定量的な項目にのみ目を奪われてしまった。

どうすれば良かったのか?

店の照明は従来の明るさ(顧客満足)を維持して、電気代を減らす。

この場合、蛍光灯からLED照明に変更する、あるいは、ロスが少ない変電設備に更新する方法があります。

ただし、設備投資が必要のため、その時点と今後の財務状況を把握・検討して、長期的な目で投資判断を行う必要があります。

 

コスト低減の検討ステップ

コスト低減の目的を明確に

コスト低減の目的は利益アップです。

事業計画の中で、どれだけ利益を上げる必要があるかを十分に検討する必要があります。

自社のビジネスモデル:利益の源泉(強み)を考慮

コスト低減により、自社の強みを消してしまうことは実施してはいけません。

例えば、少量多品種の生産対応で顧客から優先的に仕事を受注していたのに、コスト低減のため、数量が集まらないと受注しないことになったら、利益の源泉を失うことになります。

中長期的な視点で

いつ、コストの低減が実現できればよいのかを検討します。

設備投資が必要な場合、短期的にはコストは増加しますが、中長期的に投資を回収できれば総合的にみれば利益が上がることになります。

定性的な効果を考える

コストは金額で示され(定量的)ますが、数値化しにくい項目(定性的)も考えてコスト低減を行う必要があります。

人件費を削れば(人員削減、時間短縮など)コストは下がりますが、従業員の士気(やる気)は下がると思います。

その結果、優秀な人材は去っていき、残った従業員もやる気をなくし、やがて経営に重大な影響を及ぼすことになります。

 

コスト低減の方法

コスト低減を検討する際に、「ECRSの法則」が役立ちます。

E(Eliminate):無くせないか?

C(Combine):一緒にできないか?

R(Rearrange):順序を変えられないか?

S(Simplify):簡素化できないか?

この考え方は、上から順に検討した方が効果が大きいです。

ある製品を製造しようとした場合、設計段階・企画段階で、ある部品を無くせないか?、工程(プロセス)設計で一つの工程を無くせないか?と最初の段階で十分に検討する必要があります。

性能を落とさないでいかに無駄をなくしてコスト低減を行うか、要求される性能に対して過剰品質になっていないかを徹底的に考えることが必要です。

 

コスト低減を行うことにより、お客様(消費者)の満足を下げて、売れなくなったら本末転倒です。

価値(性能、お客満足度)を維持して、コストを下げて、利益を生み出していくことが、「会社の基礎体力」を上げていくことになります。

 

 

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