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経営・業務の改善(1)あなたの会社に5S活動は必要?

5S活動とは?

どの会社でも「5S活動」を取り入れているかと思います。

本号では、製造会社勤務の際に感じたことも含めて、全体的に感じていることを紹介します。

「5S活動」については、皆さん、十分理解されていると思いますので、ここでは定義だけを示します。

「5S」とは、次の日本語の頭文字をとったものです。

整理(Seiri):いらないものといるものを分けて、いらないものを捨てること

整頓(Seiton):必要なモノが、いつでもすぐに取り出せるようにすること

清掃(Seisou):職場をきれいな状態にして、いつでもすぐに仕事ができるようにすること

清潔(Seiketsu):整理、整頓、清掃(3S)を維持すること

しつけ(Shitsuke):決められたルールをきっちり守るよう習慣化すること

 

5S活動で会社は儲かる?

結論は、真の(徹底的な)5S活動」をしている会社は儲かっていると思います。

読んだ本からですが、「日本電産」がM&Aで、「三協精機製作所(現・日本電産サンキョー)」の経営権を獲得した際の話を紹介します。

日本電産が経営権を獲得したときの三協精機は、売上低下、経常損益は赤字、「最終損益は100億円以上の赤字」の状態でした。

このような状況の下で、「人員削減はしない」「三協ブランドは残す」「あくまでも自主再建(役員の派遣は1~2名程度)」という条件で経営の立て直しを行いました。

その結果、1年半後の決算では、「当期利益を170億円以上(前年は280億円以上の赤字)」を達成し、その後の経営も順調に推移しています。

日本電産の「永守社長」が大切にされている考え方の1つに「3Q6S」があるとのことです。

「3Q」は、「Quality Worker(良い社員)」「Quality Company(良い会社)」「Quality Products(良い製品)」を意味し、この「3S」を実現するために、「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の「5S」に加え「作法」を実行するという考え方が込められています。

日本電産サンキョーでは、「3Q5S」を徹底的に行いました。ここでは、その内容は紹介しませんが、その徹底度にはすごいものがあります。

この活動により、社員の意識が変わり、「みんなで取り組むことによる成果を体験した」効果は極めて大きいものだと思います。

当然、「5S(6S)活動」だけでは、業績の改善はできません。「5S活動」は、業績を上げるための、「個人」「組織」の「レベル(力)」を上げる役割を果たすと思います。

「個人」「組織」のレベルが上がらないと、絶対、業績は上がりません。

ただし、「真の(徹底的な)5S活動」でなく、中途半端や表向き(真心が入っていない)な活動では、逆効果で、会社の業績は向上しないことが多いです。

業績が上がるかどうかは、「5S活動」の中身にあります。

 

できる人、できる組織(会社)?

できる人なのか、できる組織なのかは、その人の「机(作業場)」、その組織の「部屋(作業所)」を見ればだいたいわかります。

ある管理職の机の上は、「書類の山」、本人は「自分はこんなに仕事をしているんだ」と思っているかもしれないし、周りから見て「忙しいそうだ」と思うかもしれません。

この状態を冷静に考えると仕事の処理能力が低いもしくは「仕事のバランスが悪い」ということになると思います。

また、忙しいように部下に感じさせることは、部下からの報告、相談が入りにくく、問題の把握が遅れることになります。

まして、貴重な書類を放置して帰宅して、万が一、悪意の者が、その重要書類を破棄、あるいは外に流出させた場合、社外的な問題になった場合、多大な損失が起きてしまいます。

仕事ができることは「スムーズに流れる」ことです。

スムーズに流れることにより、無駄がなくなり、結果的にロスが少なくなって、会社の業績が上がることになります。

一人の業務の停滞により、流れが悪くなり、ビジネスチャンスが失われる可能性もあります。

一度滞留が生じるとどんどん負のスパイラルになってしまうことは皆さんも感じたことがあると思います。

作業場所が乱れていて、それによる事故が発生する可能性もあります。

重大な事故を発生させた事業所は、たぶん、5Sができていなかったと推察することができます。

別の会社を訪問、あるいは別の営業所を訪問した時に、第一印象として、一瞬に雰囲気がわかることがあると思います。

無意識的に「すばらしい会社(事務所)ですね」と、一声を出す(出してしまう)ような会社は、5Sがしっかりできていると思います。

それは物理的に整理・整頓がされているだけでなく、入った時の警備員や受付の対応、出迎えの態度、会った他の社員の様子も含めて、全てに5Sが行き届いているからだと思います。

お客さんが玄関に入っているのに、誰もしらん顔をしているような、約束時間が過ぎているのに平気で待たせる会社(組織)は、5Sができてなく、業績が悪いあるいは今後悪くなる会社と思ってしまいます。

社内の掲示板に、秋なのに「春の火災予防週間のポスター」が貼ってあったり、「掲示期間の表示が数年前」のものがそのままあるような会社は、取引きの継続を考えてしまうこともありました。

それを掲示した部門だけの問題でなく、会社全体の「無関心」「無気力」を感じてしまいます。

 

5S活動の主体は?

「5S活動の主体は?」と聞かれたことがありますが、答えとしては「全員」と思います。

ただし、責任は「社長(経営者)」にあると思います。

「5S活動はトップダウンではなくボトムアップ」との意見がありましたが、確かにある段階からの効果が出る活動は、ボトムアップであることは間違いありません。

この「ボトムアップ活動」を有効にするには、トップの固い意志が重要と思います。

5S活動が「消滅する」あるいは「停滞する」時は、トップが5S活動に熱意がなくなった時ではないかと思います。

子供が親を見るように、生徒が先生を見るように、社員は上司を見ています

経営者(上司)が「5S活動」を阻害するような行動を取ったり、雰囲気を出した時、これまでの活動の成果はあっという間に失われていきます。

 

今回、5S活動について、全体的なことを述べさせて頂きました。次回は、「5S活動が及ぼす効果」について紹介したいと思います。

北九州アシスト法務事務所は、主に、中小企業支援を業務とする行政書士事務所です。32年間の会社生活で、さまざまなことを経験させて頂きました。

その中で、「5S活動」はどの職場でも関わってきました。一構成員の時もありましたし、指導的立場の時もありました。

当然、成功した職場もありましたが、失敗も多く経験しました。

会社経営あるいは現場管理の中で、停滞している原因の中に、「5Sができていない」ことがあるかと思います。

北九州アシスト事務所では、実際に訪問させて頂いて、現場に入らせて頂いて、経営者の方と共に現状分析を行い、その後の活動で、効果のある「5S活動」ができるようにご協力させて頂きたいと思っています。

 

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