売上を上げ続ける戦略(3)ターゲットの明確化。誰にでも売るというのは駄目!!
これまで紹介しています弊社が提供している『売上向上支援パッケージ』は、販売の方法に関する実務面の具体的な支援メニューです。
その前提には、「中小企業が売上を上げ続けるための販売戦略」があります。今回、連携している『(株)事業パートナー』のメルマガを参考にして、この中小企業の販売戦略について5項目にまとめましたので順次紹介していきます。
1. 儲けるための商品の売り方の仕組みとは?
2. 利益を確実に出すためにはこうする!
3. ターゲットの明確化。誰にでも売るというのは駄目!!
4. 商品・製品は”売れた”ではなく「売れる!!」のである
5. 販売計画の7原則
(株)事業パートナーのホームページはこちら
第3回の今回は、「 ターゲットの明確化。誰にでも売れるというのは駄目!!」について紹介します。
「選択と集中」とは
「選択と集中」とは、“何をやらないか”と“何に力を入れるか”を決めることです!
何をやらないか?の考え方
儲からないものを“たたむ”“削る”
・儲からない事業は“たたむ”
・儲からない赤字商品は“削る”
・商品コストを徹底的に“削る”
何に力をいれるか?⇒儲かるように変える
・“自社の強み”を徹底して絞り込んでさらに強くする
・強み以外は、徹底的にたたむか、削る
⇒“主力商品を絞り込んで磨く”
⇒営業力も主力商品に集中できる
「選択と集中」を決定するための「5つの考え方」を示します。
1. ターゲットの明確化:たたむ・削る・変える
「たたむ」「削る」「変える」の主な例を示します。
たたむ、削る、変えることが決断できない理由を除去する
1)資金繰り(運転資金がショート)
・売上が落ちてきたら、すぐに支払いに詰まるような資金体質
・売上の回収が遅くて、支払いが先に発生してしまう会社
2) 面子
・地元の名士、地元の役職を歴任
・人前で綺麗ごとを言っている ⇒ 人員削減ができない
3)価値観
・縮小をためらう、拒否する
・将来に楽観的 ⇒ 今の状況は一時的で、将来は回復する
4)社員の抵抗
・社員は官僚的で考え方が硬いと変化に対して抵抗する
5)自分に対し甘い(問題の先送り)
・2代目、3代目は自分に甘いだけでなく、
・いつまでも優柔不断、意思決定の先送り
2.「意思決定のための手法」
「選択と集中」とは“何をやらないか”と“何に力を入れるか”
”何をやらないか”→たたむ、削る→ 収益性分析
”何に力を入れるか”→ 変える→ 市場成長マトリックス。強み・弱み分析
経営者が意思決定する手法があると・・・「選択と集中」
3.収益性分析
「収益性分析」とは? “何が儲かって” “何が儲からないか”を見極めることです!
1)商品ごと、事業ごとに売上と製造原価(原材料、人件費、
2)商品ごと、事業ごとの粗利の割合を全体の粗利の割合(
3)全体と比較して、粗利率が改善できるかを検討してみる
4)粗利率改善の検討方法
・売上を上げることができるか ⇒ もっと魅力的な商品に改善
・効率的な作業をして、人件費、経費などの圧縮
・原材料を見直して安く仕入れる、代替品にする
*商品Cは粗利率が低い:改善が必要と容易に判断できる
4.市場成長マトリクス
市場成長マトリクスを使って既存事業を評価して、今後進める事業を選択する。
1)現在営んでいる事業を4つの領域に分ける ⇒ 事業の交通整理
2)それぞれの事業を継続する価値があるかどうかを判断する ⇒ 評
3)すべての事業を継続しようとすることは困難 ⇒ 選択
4)やる価値のある事業だけを残す ⇒ 集中
5.ターゲットの明確化~「強み・弱み分析」
・環境分析(内部、外部)をマトリクス形式に整理し、
・事業再生を行う上で、事業再生可能な経営基盤を見極める
・自社を取り巻く企業環境(外部)と経営資源を整理し、事業を“
経営資源(ヒト・モノ・カネ)には限りがあります。その資源を有効に活用するには、「選択と集中」が必要です。
新型コロナウィルスの感染拡大により、今後の市場・景気が読めない状況になっています。この時期だこそ、現状を整理して、今後の方向性を決めていく必要があります。
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