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地元企業の第4次産業革命を産学連携で推進 ~3つの産学連携~

九州工業大学の産学連携コーディネータを務めさせて頂いて10ヶ月が経ちました。

着任の最初の頃は、「産学連携」というと工業系の「共同研究」だけと思っていましたが、多くの可能性があることがわかりました。

今、思っているのは次の3点です(あくまでも個人的な見解です)。

(1) 共同研究

(2) インターンシップ

(3) 社会人講座

少子化の中で、今後の地方大学が生き残るには、地域との連携、それによる地域貢献が益々求められています。

その中で、「産学連携活動」は重要な役割を果たしていくものと思っています。

「IoT」「AI」に代表される「第4次産業革命」を、「人・お金」に乏しい中小企業が取り入れていくのは難しいですが、産学官連携によって取り組んでいくのは一つの方法ではないかと思っています。

 

(1) 共同研究

中小企業の経営者にとって「第4次産業革命」なんて、「自分のところは関係ない」と思っている方が大部分と思います。

しかし、その「革命」が徐々に身の回りに影響が出て、知らない間に取り残されて会社の経営が成りたくなっていく可能性があります。

先日、「自動制御」の面で先端的な開発を行っている中小企業に、九州工業大学の教授と一緒にお伺いしました。

その中で、企業としては、開発の道具として「●●のソフトウェア」を使用しているとのこと。

一方で大学では、それよりも拡張性が高いと思われる「▲▲のソフトウェア」を使って研究開発を実施している。

将来的にその中小企業の納入先である大企業が「▲▲のソフトウェア」を採用したら、この企業は不採用になるかあるいは大幅な変更を余儀なくされることになります。

現在の技術開発のスピードは従来に比べて早くなっています。

大学には最先端の情報が多く入ってきますので、大学と共同研究などで連携することにより、間違った方向を回避でき、無駄が少ない効率的な開発ができ、企業のお役に立てると思います。

最先端の分野だけでなく、今の企業で保有している技術に大学の研究や考え方を組み合わせることにより、新しい技術や製品が生まれてくる可能性があります。

遠慮せずに、大学の使えるものはどんどん使っていきましょう。

 

(2)インターンシップ

インターンシップ:学生が企業で実習・体験を行う。

インターンシップのタイプ

これには、次に示すような様々な期間や内容があります。

① ワークショップタイプ(半日~数日の短期間)

産学で業界や会社に関する講義や、自己分析、ビジネスゲームなどのワークショップを行う。

② 見学・体験タイプ(半日~数日の短期間)

工場や職場の見学、作業体験、社員とのコミュニケーションなどを行う。

③ 仮想プロジェクトタイプ(数日~数週間の中期間)

与えられた課題を解決する「仮想プロジェクト(会社の実務とは切り離されたプロジェクト)」をチームで遂行する

④ 就業タイプ(数週間~数か月の長期間)

実際の職場に配属され、社員とともに仕事をする(簡単な作業を手伝うだけのものから、社員と同等に仕事をするものまでレベルは様々)

インターンシップの目的は?

インターンシップの主な目的は次の2点と思います。

●学生が就職前に企業を肌で感じて就職先の選定の参考にする

●企業が人材確保のためにPRの場に使用する

インターンシップを地域の中小企業の第4次産業革命対応に活かす

先に示した目的以外にインターンシップを中小企業のために使うことができないでしょうか。

地元の中小企業が「AI(人口知能)」の技術を自社の製品に組み込みたいが社内に人材がいない。

これに対応して、「AI」に詳しい大学の研究室の学生が「インターンシップ制度」を利用して、長期間(半年程度)その企業の中で、企業の技術者と一緒に開発を行ったらどうでしょうか。

当然、企業に配属された学生の母体の大学の先生(研究室)がバックアップします。

上記の共同研究と形は似ていますが、学生が企業に入り込むことでより効率的な開発ができると思います。

 

(3)社会人講座

技術の進歩が早いために、学生時代で習ったことやその後の企業での活動の中で得た知識だけでは、様々な課題を解決することは難しくなってきていると思います。

入社して、10~15年の中堅の方が、もう一度大学で新しい知識や考え方を身に付けることは、企業の成長のためには必要ではないかと思っています。

企業、特に大企業の中には、大学へ「博士号取得」のために派遣する制度を設けているところもあります。

中小企業では、会社の重要な戦力になっている「中堅」に「博士号」を取得させる時間と資金的余裕はありません。

そのため、的を絞って必要な分野の研究室と連携して最先端の情報を得ることが必要です。

また、大学と縁を持つことにより、大学の研究室を接点として、他企業や異業種の方と交流することにより視野が広がり、企業の成長のためにもなると思います。

社会人になって、「勉強の意欲」を高める方も多くいらっしゃるかと思います。

 

少子化により大学の経営も厳しくなり、企業も人材不足により経営が厳しくなります。

企業と大学の双方が「WIN=WINの関係」になる道は多くあると思っています。

 

 

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