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どうする北九州 ~若者の流出が止まらない街~

市制55周年を迎えた北九州市ですが、2018年初は「95万人」を割り込み、100万都市は昔の話になってます。

特に若者の流出、北九州の大学を卒業した後に市外、県外に就職する者が多くなっています。

その原因は何でしょうか?

① 地元の企業に魅力がない、やりがいが見つからない。

② 所得水準が低い:稼げない。

の両面があるかと思います。

北九州市の市役所、学校、経済団体などが何とか若者の定着を増やそうと様々な施策を行っていますが改善は進んでいません。

今回は、北九州市の現在進行中及び今後実施される施策について紹介していきます。

主に、雑誌「財界九州」の2017年1月~2018年3月号までに掲載された北九州関連の記事を中心に紹介します。

雑誌を読みながら、「天神ビッグバン」「博多ウォーターフロント計画」「外国人観光客」など、「福岡市」の記事が圧倒的に多く、北九州市との勢いの違いを感じました。

 

大学生の流出防止の対策

2015年に北九州市と下関市の「12の大学+高専」、「3つの自治体(福岡県、北九州市、下関市)」、「3つの経済団体」、計19団体が「北九州・下関まなびとぴあ」を組織しました。

目的は、大学等の卒業生の地元就職率を上げるためです。

事業期間は2015年度からの5年間で、地元就職率を「24.2%(929人)」から「34.2%(1300人)」と「10ポイント」の向上を目的としています。

次に示す対策を行い、学生と地元企業の出会い・体験の場を増やすことを進めています。

地域を志向する授業科目の開講:低学年から地元企業の紹介

・地元就職・採用などの調査研究:地元企業の紹介誌「しごとZINE(じん)」

・小倉中心部に就職支援スペースを開設:「まなびとJOBステーション」

インターンシップ合同企業説明会を実施

また、奨学金の返還を軽くする「北九州市未来人材支援基金」も運営されています。

しかし、残念ながら、効果は上がっていなく、地元就職率は「22%台」と足踏みしています。

 

北九州市の産業面の施策

これまでの北九州の産業の蓄積をベースに新しい試みが多くなされています。

ここでは、主な施策の項目だけを紹介します。

① 北九州エコタウン:1997年~、20年経過

・国内で26ヶ所が指定されていますが、第1号認定です。

・過去の公害(スモッグ、死の海)を克服してきた技術を海外に移転しています。

・2008年には「環境モデル都市」に認定されています。

② 建築現場を自動化する「iコンストラクション」

・2017年7月に「北九州市iコンストラクション推進協議会」設立。

・精密機器メーカーの「トプコン」を誘致して、最先端のトレーニングセンターを設置。

・ドローンによる「3次元計測」、ICT(情報通信技術)の適用

*地元の中小規模の建設業者にどうやって普及させるかが課題になっています

③ 介護ロボット

・北九州市の高齢化率は「29%」で全国の政令市で最も高くなっています

・2016年に「国家戦略特区」に認定され、「IoTを活用した介護現場の効率化」の面で国からの補助を受けながら開発が進められています。

・介護は「食事」「入浴」「排泄」の3点が重要ですが、介護現場を観察すると「記録業務」の負担が大きく、「音声入力」「計測システムの自動入力」の開発も進められています。

④ 北九州e-PORT構想2.0

・北九州のデータセンターを中心としたICT(情報通信技術)サービスを、いつでも簡単、便利に使える社会基盤を提供することを目指しています。

・「市民にICTサービスを使ってもらってより便利な生活をしてもらう」「地元企業がICT技術によって成長してもらう」ことを目的にしています。

・これを実現するために、市民や企業に「ICTサービス」を伝えることができる人材の教育も行っています。

⑤ 洋上風力発電:「ひびきウィンドエナジー」

・最大「44基の風車」を設置し、最大「22万キロワット」、「18万世帯分」の発電を目指します。

⑥ 宇宙ビジネス:衛星開発プロジェクト

・九州工業大学では、多くの国々と共同で「衛星の開発プロジェクト」を進めています。

・この開発には、地元の多くの企業が協力を行っています。

 

各種のインフラの整備

上記が産業面のアプローチですが、インフラの整備として次のことが実施または計画が進められています。

・北九州市と下関市をつなぐ第三の道路「下関北九州道路(関門海峡道路)」構想が本格化する可能性

・「スペースワールド跡地」の再開発

・「東芝跡地」の再開発

・老朽化した公共施設の統廃合

・北九州空港の有効利用(貨物、国際・沖縄便)

 

北九州市がいかに魅力ある都市になるか

当社では、経営コンサルタントの立場から、九州工業大学の産学連携コーディネータ―の立場として、北九州市の中小企業の経営者の方と様々な対話を行っています。

北九州に若者を引き寄せるためには、「働き甲斐のある職場」「夢のある仕事」が必要で、更に、給料の面でも満足が得られることが必要です。

そのためには、各企業は、もう一段、高い目標を持って、経営改善に取り組み、利益を上げて、社員の給料を上げることです。

自分の会社だけで上げることが不可能であれば、他社との合併、売却なども考えていく必要があります。

最悪なのは、人手不足により、経営が成り立たなくなることです。

北九州は、比較的、中小企業に対して、公的機関による支援体制はできていると思います。

ただし、この支援は入口のアドバイスであり、最後まで責任を持ってくれるものではありません。

最後は自分自身ですが、「真の経営コンサルタント」の話を聞くのも一考です。

 

 

 

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