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あなたは、こんな「ものづくり補助金」の申請書を書いていませんか?

 

現在、当社では、「ものづくり補助金」の「第3次募集:8月申請」の支援を行っています。本年は、年5回の受付を行っています。現時点で当社では「第3次募集:8月申請」「第4次募集:11月申請」に関して支援を行うことができ、ご相談を受付けています。補助金を有効に使って会社の発展を目指しませんか?お待ちしています。

今回は、「採択されにくい事業計画書(申請書)」とはどういうものなのか、当社と提携しています「五島俊幸」経営コンサルタントに紹介してもらいます。

なお、これまでの「ものづくり補助金」に関する紹介は、ホームページの各投稿記事をご覧下さい。

 

みなさんは、「ものづくり補助金」の申請をして不採択になった場合、補助金の事務局に問い合わせれば、審査員の所見(不採択の理由とは違います)を教えてもらえます。ご存じでしたか。なお、これを聞くことができるのは、申請者に限られているとのことです。

そこで、今回は、そのなかから、採択されにくい事業計画書(申請書)についてご紹介します。これを参考に、申請書のレベルアップを目指してください。

 

1.すべての審査項目に答えていない

補助金の審査は学校の試験、それも国語の試験に似たところがあります。出題者が尋ねていることに答えていなかったり、まったく見当違いのこと書いた場合、採点できません。

補助金の審査もまったく同じです。補助金の場合、この問題にあたるのが、公募要領に載っている審査項目になります。

審査項目のなかには、自社の事業内容に合わない項目もあるかもしれません。それでも、関連したことを書いてください。何も書かないと1点も取れません。

採択される基本的なポイントは、内容も大事ですが、まず「すべての審査項目に答えること」です。

 

2.革新性がない

これは、とても多くある勘違いです。古くなった設備を最新式に買い替えて生産性を上げたい。でも、資金がないので、「ものづくり補助金」を使いたい。

しかし、これだけでは、申請要件を満たしていません。つまり、不採択になります。なぜかといえば、「ものづくり補助金」の目的は、単なる設備導入に対する補助金ではないからです。

ここで、あらためて「ものづくり補助金」の目的を確認しましょう。

この目的について、「誰に」「何のために」「何を」支援するのかと言えば、次のようになります。

誰に:中小企業・小規模事業者等に

何のために:革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うために

何を:設備投資等を支援する補助金

確かに、設備投資等への補助金なのですが、“何のための設備投資か”ということが重要になります。つまり、「革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善」のため設備投資でないと申請要件を満たしていないことになります。さらに冒頭の「革新的」がキーワードです。

ですから、単なる設備の買い替えは対象外です。

■では、どうすればいいか、

「古くなった設備で効率が悪く、残業も多い。そこで最新設備を入れたい」とここまでだったら、通常の経営課題の解決でしかありません。つまり、“革新性”がありません。

そこで、設備更新以上の生産性向上を目指して、自社の強みである技術力、ノウハウ、経験なども加えて“生産能力、生産性向上、生産工程”などの問題や課題を抜本的に改善する計画を作成することです。その結果、審査員から「自社にもなく、他社でも一般的でない新しい取り組み」として認められます。特に、生産工程は自社の強みが必ずあります。これを活かすことで、革新的な解決策につなげることができます。

 

3.具体性に欠ける

“具体性に欠ける”とは、設備導入により得られる結果が、数値などで具体的に書かれていないことです。「生産性が向上する」とか、「コストの低減が可能になる」など抽象的な表現では、審査員が、どの程度改善されたのか判断できません。そのため、他社との優位性もアピールできなく、内容の薄い申請書になってしまいます。

■では、どうすればいいか、

具体的には、「自社の過去の生産性から15%アップする」など数字で表します。数字で表すことで、審査員も実現可能なのか判断できます。ただし、あまりに高い数値にすると、逆に実現性に疑問を持たれますので、根拠のある数値にします。

 

4.設備の能力に頼り過ぎる

これは、革新性がないことにもつながりますが、次のような申請書です。

・設備の能力、スペックだけで、他社が導入しても結果に違いがない。

・単に設備を買い替えたいだけで、具体的な事業計画がない。

どこの企業が導入しても、得られる結果が同じ場合、評価されません

■では、どうすればいいか、

単なる設備更新でも、何らかの課題があって、その設備を導入することで、その課題を解決したいと考えたはずです。その課題を深掘りしていくことで、色んなアイデアも出てきます。それを事業計画にまとめます。

 

5.財務基盤に不安

財政状況が悪い、つまり利益が出ていない会社は、採択されにくいです。どうしてかと言いますと、審査項目のなかに、「最近の財務状況等から、補助事業を適切に遂行できると期待できるか」という項目があります。

国が「ものづくり補助金」で求めていることは、補助金で設備導入をして生産性を上げて、その結果、利益を出して、雇用を増やし、税金を納めてほしいのです。赤字企業の場合、事業化する前に倒産されては、補助金を出した意味がなくなります。だから、財務状況が悪いと、計画が良くても採択しづらくなります。特に、債務超過、2期連続営業損失の場合、さらに厳しくなります。

その場合、まず、債務超過の解消黒字化など経営改善を先にすることです。

 

6.ノウハウがない新たな技術的取組み

これは、製造するうえでの技術力やノウハウから考えて、実現性に不安を持たれる場合です。

具体的な事例でお話しします。

今まで、主に金属の溶接をしていた会社が、新たな事業として金属を曲げることにしました。そのために、補助金を使ってプレス機を導入したいという申請書を出しました。

しかし、この申請書が採択されることは難しいです。金属の溶接と曲げることは、その技術がまったく違うからです。今まで曲げることをまったくしていない会社がそれを始めたとして、本当に実現できるのか、審査員はその実現性に懸念を持ってしまうからです。

■では、どうすればいいか、

新しいことへのチャレンジはとても大切ですが、自社にない技術とはいえ、この補助金が求めている革新性は、自社の技術力やノウハウなどの自社の強みと新たに導入する設備を活かした新しい取り組みになります。全く違うことにチャレンジする場合、この自社の強みがまったく活かせませんので、実現性に懸念を持たれてしまいます。

導入設備から計画書を作成するのではなく、まず、市場ニーズを調べたうえで、自社の強みや弱みを洗い出してみてください。そのなかで、課題を掘り起こし、その解決に向けて必要な設備の導入計画を作り上げことになります。

 

以上、採択されにくい申請書の例をご紹介しました。

採択される「ものづくり補助金」の申請書を作成するには、短期間には難しいです。やはり3ヶ月ぐらいの作業時間をみておいてください。申請書を何度も書き直すことになりますが、作業時間が短い場合、内容の薄い、矛盾だらけの申請書になってしまいます。審査員の方も専門家です。申請書を一目見れば、すぐにわかります。

申請者が採択されるには、現状の経営課題を補助金を使った事業によって解決し、利益がでる事業にするまでを一貫したストーリーにすることが重要になります。

この情報が、みなさんのお役にたてたら幸いです。

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