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事務所の書架から ~D・カーネギー:道は開ける(2)~

先号で、悩みの基本として、「今日一日の区切りで生きる」「悩むことの副作用」「悩みを解決するための公式」を紹介しました。

今号では、「悩みの分析と解消法」について紹介します。

D・カーネギーが言っている「悩みの分析の3ステップ」とは?

(1)事実の把握

(2)事実の分析

(3)決断ーそして実行

 

(1)事実の把握

問題が発生した場合、不安が高まり、考え方も狭くなって直ぐに手に入る情報で判断してしまい、更に問題を深刻化させてしまうことがあると思います。

この世の悩みの大半は、判断の根拠となる知識が十分でないのに、あえて判断を下そうとするから解決ができないのです。

正確な事実がわかれば、悩みの大半は解消されると思われます。

この場合、「正確な事実」は、本人の主観、例えば、「自分の行為を正当化する事実」「自分の希望的観測に好都合な事実」などを排除して、公平な客観的な態度で集める必要があります。

悩んでいる場合には、感情が高ぶっているので、まず、思考の中から感情を締め出す必要があります。

問題から離れて、事実を明晰な客観的な態度で眺めようとするのに役立つ二つの方法が紹介されています。

① 事実を把握しようとする場合に、情報集めは自分のためではなく、誰か他人のためなのだと思うようにする。こうすると、事実に対して冷静かつ公平な観察がしやすくなり、感情を取り除くことができる。

② 自分を悩ましている問題について事実を集めている間は、自分を自分の反対側に立って反論しようとしている弁護士とみなし、反論を加える準備をしているつもりになる。つまり自分自身に不利な事実のすべて、直面したくない事実のすべてを把握するように努める。

 

(2)事実の分析

正確な事実を集めたらそれを分析してその背景にある原因を探ることが必要です。

その時の効果的な方法は、収集した事実を書き出すことです。

書き出した事実を眺めることにより、悩みの原因が浮かび上がってくることが多いです。

何に悩んでいる(事実)のかを知り、その悩みの原因が何かを考えることによって、その悩みに対する解決策が浮かび上がってきます。

 

(3)決断ーそして実行

次のステップは、考えた原因について、解決策を考えることです。

考えた解決策に対して、それを実行した場合の結果を推定(想像)してみます。

これも、紙に書き出してみた方がよりすっきりします。

推定する段階で、前号で紹介した「最悪の事態を想定する」という観点も加えてみて下さい。

幾つかの解決策の中で、実現の可能性、得られる効果の面で分析して、優先順位を付けて、上位の3つの解決策を実施してみることです。

考えることによって気持ちの整理は付きますが(これが最も重要です)、解決はできないので、まずは実行してみることです。

 

問題解決のステップ

以上示した「D・カーネギー」の悩みの分析とその解決策ですが、この考えは、経営や製造の面で課題が発生した際の「課題解決のステップ」と同じと理解しています。

Ⅰ.現状分析

Ⅱ.要因分析(原因分析)

Ⅲ.対策の検討

Ⅳ.対策の実施

Ⅴ.対策の効果確認

Ⅵ.再発防止(歯止め)の検討・実施

この中で重要なのは、最初の2つのステップ、現状分析と要因分析(原因分析)です。

現状がきちんとわかっていて、その原因がわかれば、ほとんどの場合は対策(解決策)は導かれます。

 

 

 

 

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