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(事業承継の現場から)相続放棄の選択

多額の借金を、奥さん、子供さんに継がせますか?

自分の親が会社を経営していた際に、親が、会社で借りたお金の保証人になっていたり、個人的にお金を借りて会社の借金の穴埋めを行っているケースが多くあると思います。

今回、新型コロナウィルス感染拡大の影響で売上が減少し、当面の運転資金として「(通称)コロナ融資」を受けて、借金額が増えた企業も多いと思います。

親が亡くなった際に残った借金は、その相続人が借金を支払うことになります。借金よりも財産が多い場合は問題ありませんが、借金が多い場合は問題になります。

 

相続の方法

日本の法律では、通常は「財産も借金」も引き継ぐ「単純承認」という形になりますが、借金が多い場合、相続を放棄することも可能です「相続放棄」。

また、財産と借金の額がわからない場合は、「限定承認」という方法もあります。

今回は「相続放棄」に関して紹介します。

相続放棄を選ぶ人は年々増加しています。司法統計によると、相続放棄の受理件数は2019年に「22万5415件」と5年前よりも2割ほど増えています。「借金」の放棄の他に、最近は「田舎の家などの不動産」を理由に放棄する例もあります。立地などの面で売却できない不動産は、管理費や固定資産税の負担が多くなります。

相続放棄の手続き

・相続人それぞれが権利を放棄し、亡くなった人の最後の住所地の家庭裁判所(家裁)に届け出る。

・受理された後は、「残った相続人」か「家裁に選任された相続財産管理人」が財産の処分や借金の清算などを行う。

相続放棄の注意点

借金を引き継がないためには気を付けることがあります。

1 相続の開始から3ヶ月以内にすませる

*相続の開始:相続人が被相続人の死亡を知ったときから

*この3ヶ月の期間を「熟慮期間」といいます

※手続きをしないまま期間を過ぎると「単純承認」になってしまいます

2 熟慮期間中は相続財産に手を付けない

*遺品を勝手に捨てたり売ったりしないこと

*個人の貯金を勝手に引き出さないように(葬式費用も注意が必要です)

※形見分けで遺品の一部を受け取りたい場合も、価値がないと見られるものでも直ぐに持ち出さずに、「相続財産管理人」や「破産管財人」による財産・借金の清算などの手続きが終わったあとで行って下さい。

3 相続放棄をすると、相続権が他の相続人に移ります

*子どもが放棄すると、亡くなった方の親が既に亡くなっている場合、亡くなった方の兄弟姉妹に相続権が移ります。場合によっては、亡くなった方の甥や姪に相続権がいく場合があります。

*自分が相続放棄を行う場合は、放棄によって影響を受ける方に相談されておくことをお勧めします(対象者全員が放棄を行うように)。

 

経営者は生前、認知症になる前の対策を

経営面で借金が多く、財産よりも借金が多い「債務超過」の状態ですと、後継者に承継する場合も他の企業に売却する場合(M&A)も課題が多く存在します。

「債務超過」の場合でも、方法によっては、売却することも可能です。その際は、自分で借金を背負う形になる場合もあります。その際は、最終的な手段として「相続放棄」があります。

ただし、なるべく、そうならないように、早め早めの経営改善が必要です。経営改善の方法はいくらでもありますので、お問い合せ下さい。

経営相談はこちらに

 

 

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