利益を出し続ける(3)資金がショートしないようにする仕組み
連携している「(株)事業パートナー」の投稿記事から、「利益を出し続ける仕組み」を5回の連載で紹介しています。今回は3回目です。
【1】 「売れる商品・サービス」を作り、改善を継続する仕組み
【2】 社員が一生懸命に仕事をしたくなる仕組み
【3】 資金がショートしないようにする仕組み
【4】 儲けた利益を何に使うかを決める仕組み
【5】 社長がいつ交代するかの仕組み
残念なことに大多数の中小企業には、ここに示した仕組みがありません。たとえあったとしても非常に未熟です。
「どんぶり勘定」「場あたり的」な経営で、勉強をしない経営者を待っているのは、「倒産」しかありませんので、5つの仕組みを理解して体制の整備を行いましょう。
【3】資金がショートしないようにする仕組み
1. 支払額より受取額が多くなるように、資金管理を行う
次の関係が成り立つように管理を行って下さい。
流動資産>流動負債、現金・預金>長期借入金、
売掛金>買掛金、受取手形>支払手形
2. 最低6ヶ月先まで資金が回る計画を立てる
3. 長期借入金は年間売上高の30%以下にする
4. 年間の銀行返済額が決算書の当期利益+減価償却費以内にする
5. 労働分配率は40%~60%(業種によって多少異なる)
6. オフバランスを徹底する
7. 粗利益を多くする計画を作る
資金がショートしないようにする仕組みの実例
○ 売掛金と買掛金のリスクを減らすことを目的に交渉を行いました
売掛金回収の大半を手形で決済していたのを「支払いサイトが長い売
現金回収の取引を増やすことにより、
一方、買掛金についても、支払いサイトが短いものにおいては、
結果、4社と合意に達し、さらに数社と交渉を行っています。
この2つの仕組みで、資金繰りはよくなり、
<今回のポイント>
資金繰りを改善するために、
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