(株)事業パートナー九州の第4期(2021年)の取組み業務
株式会社 事業パートナー九州は、1月から4年目に入りました。
設立から3年間、中小企業の経営に関して多方面で支援をさせて頂きました。この4年目は、この3年間で習得・実践したことを更にレベルを上げて取り組んで行きます。
下図は、業務内容と関連する手法等を示しています。
主に「3つの事業」を進めて行きます。各事業の概要を説明します。詳細については、今後、ホームページやメルマガにて紹介していきます。
1 経営改善・事業再生
企業毎に経営状況や課題は異なります。対象として2つの状況の企業を支援していきます。
(1)経営状況が悪く、資金繰りが厳しい企業
金融機関の返済を一時的に止めたり返済金額を減らす対策(リスケジューリング:リスケ)を行います。
リスケにより捻出した「資金」を有効に使って「ビジネスモデルの再構築」を行います。
ビジネスモデルの再構築の前提として、財務状況の調査(財務DD:デューデリジェンス)、事業状況の調査(事業DD)、労務状況の調査(労務DD)などを行い、課題を明確にします。その課題について、専門家が最適な対策を検討します。その対策に基づいて、金融機関へ返済ができる計画を策定し、実行します。
(2)更なる成長に取り組む企業
借入金の返済は問題なく、更なる売上・利益向上を目指している企業が対象です。
これらの企業でも、各種の経営課題があるかと思います。財務諸表(貸借対照表・損益計算書)からと事業面から分析を行って、更なる発展のストーリーを検討します。実施内容によっては、各種の補助金の活用も検討していきます。
2 事業承継・M&A
経営者の高齢化により、事業承継が必要な企業が増えています。「事業承継・M&A」に関して、今期は次の3つについて注力していきます。
(1)事業再生型M&A
赤字や債務超過の会社を譲渡することは非常に困難です。この経営状況が悪い会社のM&Aに取り組んで行きます。
具体的には、「事業」と「債務」を分けて、「事業」を切り離して「事業譲渡」を行い、「債務」は別に処理を検討します。
(2)信託活用事業承継
民事信託の専門家と連携して、事業承継をスムーズに行うための仕組みを検討します。高齢の経営者は、いつ判断能力がなくなる(認知症など)かは分かりません。その前に民事信託などを活用して、万が一に備えて事業承継をスムーズに行うことを進めます。
(3)スモールM&Aの推進
「ネットマッチングを使ったM&A」を推進している(株)バトンズの「認定アドバイザー」として、中小企業のM&Aを推進します。売手・買手のどちらのアドバイザーもできますので、「会社を売りたい」「会社を買いたい」場合は、ご連絡下さい。「バトンズのシステム」を活用して、相手方企業の探索と一連のM&Aの流れの支援を行うことができます。
3 経営コンサルタントの養成
今期は、次の3分野のコンサルタントを養成すべく、研修等を計画して進めますので、ご興味がある方はご連絡下さい。
(1)事業再生コンサルタント
(2)M&Aコンサルタント
(3)製造現場改善コンサルタント
2021年がスタートしましたが、「新型コロナウィルスの感染拡大」により、関東の1都3県に「緊急事態宣言」が発出され、関西圏や中部圏、更に他の地域にも適用が拡大しそうです。
この影響により、経済活動が停滞し、経営的にダメージを受ける企業が続出すると思われます。これに耐え、次に備えるためには、まずは「現状をよく把握する」ことが重要になります。現状把握から課題を抽出してその課題に対して早めの対策が必要です。方向性を間違わないためにも、自社だけで考えずに、専門家の意見を聞くことも必要です。
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