快進撃企業に学べ
北九州商工会議所の会報(毎月発行)の2021年3月号に、これまで会報に連載されていた「快進撃企業に学べ」の最終回が紹介されていました。
「人を大切にする経営学会」の「坂本光司」会長が、「快進撃」の企業を訪問した内容を毎号掲載していたもののまとめの記事です。
今回は、最終号と言うことで、「快進撃」を続けている企業の10の特長を示しています。
その内容をまとめたものを示します。
ご存知のように、日本の中小企業の約7割は赤字企業であり、残りの企業のほとんども毎年低収益で何とか生き延びている状態です。
現在の政府は、中小企業の現状の一つとして、規模が小さいことにより生産性が低いことをあげて、M&Aなどによる規模の拡大を推奨しています。見方によっては、中小企業、小規模事業所が悪いとも解釈できます。
上記の坂本先生が商工会議所の記事で紹介していた企業は、規模が小さいながらも、自社の「強み」を持ち、上記の10項目の考えを持って取り組んでいます。規模が小さいことが悪いことではありません。
商工会議所の会報の記事の中に、業績が悪い企業の経営者の5つの口実も紹介されています。
(1)「景気のせい」
(2)「業種のせい」
(3)「規模のせい」
(4)「場所のせい」
(5)「大企業・大型店のせい」
これらの理由は正しいかもしれませんが、自ら、自社の力ではどうしようもないことで、『それでは、自分(自社)はどうするか?』ということを考え、実行しなければ会社の未来を切り開くことはできません。
以前に、「会社は経営者によってどうにでもなる」、「経営者が正しい認識(考え)を持って、正しい方向に向かう決断を行うことにより発展する」を紹介しました。この正しい認識(考え)は、上記の「10の特長」に示されています。
会社を発展させるためには、「正しい方向」が重要です。その方向が正しいかは、自分だけの判断ではなく、客観的に状況を分析し、必要に応じて「経営のプロ」に相談することも必要です。
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