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ゾンビ企業として生き延びる:リスケの継続

これまで、銀行にお願いをして、返済を止めたり、返済額を減額する「リスケジュール(リスケ)」についてその内容と進め方などについて紹介しました。

リスケジュールに関してはこちら

また、前回、「リスケ」の出口として、経営改善計画の実行により業績が回復し銀行への返済が行われる場合、業績回復が見込めなく「債権放棄・第2会社方式」などに進む場合、更に「廃業・倒産」に行かざるを得ない場合があることを示しました。

リスケの出口についてはこちら 

 

ゾンビ企業として生き延びる

リスケを実行しても、借金の返済の目処が立たない場合、銀行が貸したお金を回収に入る(返済を待ってくれなくなる)、いわゆる「期限の利益が失われる」ことになります。

ただし、状況によっては、借金の返済の目処が立たないにもかかわらず、リスケが継続して、企業が存続できることもあります。リスケを申請(リスケ契約の書き換え)して銀行に了解してもらえばリスケ状態を継続することができます。現在、日本ではいつまでもリスケを続けている企業が無数にあります。

銀行が継続してリスケに応じる場合は、次の条件を満たす場合です。

(1)利息と信用保証料を払い続けるだけの利益を出していること

(2)日本政策金融公庫の融資を除く借入金の(ほぼ)全額が信用保証付き融資であること

銀行は元金が回収できなくても利息は収入として入ります。また、保証協会は銀行がリスケをしていて企業が存続している間は、代位弁済(保証協会が銀行に支払う)を行う必要がなくて、銀行、保証協会ともに、倒産されるよりは都合のよい状態になります。

この企業は「銀行に利息を払うこと」だけの存在価値になってしまいます。銀行から2億円を借りていて、利率が2%の場合、年間「400万円」の利息を払うことになります。「400万円」の利息を払うには、税金を含めると約600万円の税引前利益を出す必要があります。600万円の利益を出すには、営業利益が10%でも、6,000万円の売上増が必要になります。一生懸命頑張って売上を上げて、利益を出しても、銀行に利息を払うだけで、企業が発展するための投資に使うことはできなくなります。

 

ゾンビ企業にも終わりが来る

このようなリスケ状態がいつまでも続くわけではありません。経営状態が悪化して利息を支払うだけの利益が出なくなったり、社長が健康を損ねて事業継続ができなくなったら倒産の道に進みます。

もし、社長が死亡して後継者がない場合も倒産になり、この場合、法定相続人が相続放棄を行えば借金が消える可能性もあります。

ゾンビ企業が多いことが生産性が悪い原因になり、日本経済発展の足かせになっているという見方もあります。政府としては、ゾンビ企業に早めに撤退してもらって、その企業のお客さんが他の利益を上げている優秀な企業に移り、優秀な企業が更に業績を伸ばして、経済を発展させて税金を多く払ってもらうことを期待しています。

 

これまで、銀行に返済を待ってもらう、あるいは月々の返済額を少なくしてもらう「リスケジュール(りすけ)」に関して紹介してきました。次回以降は、リスケに応じてもらえなかったり、リスケ中に経営状況が悪化してリスケの継続が難しくなった場合の対応について紹介します。

経営が悪化した場合は早めの対応が必要です。資金的に余力がある方が打つ手も多くあります。

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