事務所の書架から(9):小さな会社の稼ぐ技術
今回紹介する書籍は、1年半前に北九州市で開催された「異業種交流会」で講師の「栢野克己」様の興味深いお話を聞いて、その場で購入したものです。
小さな会社の稼ぐ技術
~竹田式 ランチェスター経営「弱者の戦略」の徹底的活用法~
*栢野克己著(インタークロス代表、小さな会社や独立起業の事例研究家)
*竹田陽一監修(ランチェスター経営(株)代表)
*日経BP社 2016年12月9日発行
<参考になった点>
弱者である「中小企業」が「いかに生き延びれるか? その考え方、手法を事例を使って説明しています。
<弱者の戦略>
1 差別化 弱者は、強い会社と違うことをする
2 小さな1位 弱者は、小規模1位、部分1位。何かで1位。
3 一点集中 弱者は、あれこれしない。1つに絞る
4 接近戦 弱者は、エンドユーザーに直接営業する
この中の「一点集中」に関して補足します。
私もそうですが、「絞るのは怖い」です。
「選択と集中」は、戦略の基本の一つです。
多くの事業チャネルのなかから特定の商品分野を選択し、さらに特定の用途や客層に集中する。
自分とライバルの実力を客観的に見比べ、勝てる商品・地域・客層に一点集中する。
一言で言うと、他の9割は捨てる。
「言うは易し、行うは難し」、かなりの勇気と決断力がいりますが、これをやらないと中小企業は生き残れません。
「人には無限の可能性がある。でも、たった1つしか選べない」
この本には、中小企業が成功するヒントが多くありますが、それを実行するかがポイントです。
本の最後に紹介されている「竹田陽一」先生の語録
*項目だけを記載
1 独立起業は人生の敗者復活戦
2 暴発的な独立は自滅のもと
3 あまのじゃくな人や変人は有利
4 40歳過ぎたら自分に合わないことはしない
5 夢や目標がわからないのは普通
6 転職や商売替えも手段の1つ
7 成功者は朝が早い
8 趣味は捨てる、同窓会も行かない
9 感謝は態度で示せ
10 本気はワザを越える
11 人生は「出逢い」で変わる
12 すなおが一番
13 仲間をつくる
14 まねをする、パクる
総括 努力のあとに人格が形成される
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