事務所の書架から(8):なぜこの店ではテレビが2倍の値段でも売れるのか?
今回紹介する書籍は、私が3年ほど前に「(株)事業パートナー」主催の「経営コンサルタント養成講座(200時間研修)」で紹介されたものです。
なぜこの店では、テレビが2倍の値段でも売れるのか?
*野呂勉著(でんかのヤマグチ代表取締役社長) 日経BP社
2013年2月18日発行
<参考になった点>
著書の(おわりに)から
● 小さい会社には、小さいなりの戦い方がある
● 小さい会社には、小さいなりの幸せがある
東京の町田市で、「6店の家電量販店」に囲まれてどうしたら生き延びれるのか?
考えに考え抜いた戦略は、販売単価を上げて「粗利益率」を上げる事です。
そのために、「かゆいところに手が届くのは当たり前。かゆくなる前にかいてあげる」という「徹底した顧客サービス」に全社で集中したことです。
それを実現するための戦術として、
1 顧客層・地域の絞り込み
2 店舗販売から訪問販売に(定期訪問)
*お客様は待っていても店には来てくれない
3 顧客のことは何でも知っている。「顧客台帳」が財産
4 月次決算では遅すぎる、「日次決算」で当たり前
★ 最も重要なのは、「経営者の熱意と従業員の意識」
この戦略、戦術は「小売店」だけでなく、飲食店、製造業、建設業などにも当てはまると思います。
「小さな会社が生き延びることがどうしたらできるか?」を考える上でたいへん参考になる書籍です。
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