事務所の書架から(16)7つの習慣
永続的な成功を得るためには、成功を支える土台となる人格を磨くこと
「7つの習慣」、この本に出会ったのは、今から約10年前です。
前職のサラリーマン時代に、新しいディスプレイの開発でアメリカのベンチャー企業との共同研究を検討していた際に、先方の推進責任者(日本人)から紹介を受けたものです。その方は、「この本に出会い今の自分がある」と言い切っていました。
その方の前向きな考え方・行動力に刺激を受けて早速購入して読みました。
7つの習慣 スティーブン・R・コヴィー著 川西茂訳 キングベアー出版
会社に在籍中に実践したのは「手帳の付け方」だけでしたが、独立してからは何度か読み返し、身につけようとしています。
「何度も読んでも、理解は難しく、実践は更に難しい」ですが、徐々に理解できるようになってきました。
4年前に本屋の雑誌コーナーで「7つの習慣」という文字が目に入り、購入したのが、
元「東レ経営研究所社長」の「佐々木常夫」先生が書かれたPHP研究所から発行の解説書です。
佐々木先生の経験も交えていますので、非常に分かりやすく書かれています。
この雑誌の元になっている書籍もありますので、ぜひ、お読み下さい。
実践 7つの習慣 佐々木常夫著 2015年2月発行 PHP研究所
「7つの習慣」とは、依存から自立、相互依存へと成長するための習慣
<「7つの習慣」を実践するポイント>
*上記の佐々木氏の著書から転記
「7つの習慣」の基本的な考え方を理解する
・スキル、テクニックだけでは人は動かせない
・人格という土台を磨いてこそ、永続的な成功につながる
・人として大切なことは理解できても、実践できている人は少ない
・独りよがりのパラダイムと決別すれば、新しい自分に変われる
・成果(P)と成果を生み出す能力(PC)をともに大切にする
・人は、依存、自立、相互依存で成長していく
第1の習慣:主体的である
・周りが動くのを待っていたら、周りから動かされるだけになる
・物事には、自分で変えられるものと変えられないものがある
・「影響の輪」は、どんな立場でも広げられる
・経験は、自分の判断や行為の正しさを分析してこそ財産になる
第2の習慣:終わりを思い描くことから始める
・目的地が定まってこそ、効果的に主体性を発揮することができる
・犠牲にしたものの中に成功よりも大事なものがある
・すべてのものは、まず頭の中で創造され、次にかたちあるものとして創造される
・1年間の目標をA4の紙1枚に書き出す
・個人のミッション・ステートメントだけでなく組織のミッション・ステートメントもつくる
第3の習慣:最優先事項を優先する
・対症療法ではなく根治療法を心がける
・タイムマネジメントとは時間管理ではない
・最優先事項を決めるのはあなた自身
・最優先事項に気持ちよく取り組める環境づくりを行う
・スケジュールは立てることよりも実績表をつくることが大切
信頼口座の残高を増やす
・信頼口座の残高を増やすためには、相手が何を求めているかを知る
・相手の心の中にある自分の信頼残高を時々チェックする
・トラブル発生は、対処の仕方によっては信頼残高を増やすチャンスとなる
・相手の話を聴き、改善できるところは改善していく
第4の習慣:Win-Win を考える
・二人とも勝者でなければ二人とも敗者である
・第3の案が解決の糸口になる
・取引をしない、という選択肢もある
・相手が信頼できない人物でも、自分は相手から信頼される人物になる
第5の習慣:まず理解に徹し、そして理解される
・相手のことを完全に理解することはほぼ不可能
・心から理解したいという気持ちが、相手の心を開かせる
・信頼と人間関係を構築する
第6の習慣:シナジーを創り出す
・リーダーが触媒の役目を果たしながら、メンバー同士の強さをうまく結合させる
・お互いの違いを尊重させる
・ミーティングで小さなシナジーをたくさん創る
・「話す・聴く」をバランスよくできることがシナジーを創り出す基本
第7の習慣:刃を研ぐ
・身体のメンテナンスがあってこそ、すべてが実行できる
・「肉体的側面」「精神的側面」「知的側面」「社会・情緒的側面」から自分を磨き続ける
・「7つの習慣」をチームに浸透させる
・「もっとより良い生き方をしたい」という思いを強く持つ
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