入管白書(2024-2)~技能実習・特定技能の現状~
2024年12月に出入国在留管理庁(入管)から、2024年版「出入国在留管理」(入管白書)が発行されました。
前回は「在留外国人数:過去最高」と題して、2023年末時点の「在留外国人数とその内訳」について紹介しました。
今回は、現場の作業員の「技能実習」と「特定技能」の状況について紹介します。
【技能実習の状況】
下表に「技能実習2号」の各年の国籍・地域別の在留者数を示します。コロナ禍により海外からの入国ができなかったことにより、2021年、2022年は減少していますが、2023年はコロナ禍以前までには回復していませんが、増加に転じています。2024年は更に増加が見込まれます。
国籍・地域別では、「ベトナム」が半数以上を占めていますが、「インドネシア」「ミャンマー」「カンボジア」の増加率が高くなっています。
職種別では、「総菜製造業」「耕種農業」「とび」「溶接」「プラスチック成形」の順になっています。
【特定技能の状況】
特定技能は国の推進する施策もあり、コロナ禍後は急激に増加しています。2023年は前年に対して「総数で約1.6倍」に増加しており、国別では「ベトナム」が半数以上を占めていますが、増加率では「インドネシア」「ミャンマー」「カンボジア」「ネパール」が多くなっています。
特定技能は、現場作業の担い手として更なる増加が見込まれます。