組合ブログ(9)現場の多様化がチーム力を高める - 北九州アシスト法務事務所

組合ブログ(9)現場の多様化がチーム力を高める

「技能実習の管理団体」「特定技能の登録支援機関」である「アシスト国際事業協同組合」のメールマガジンに掲載しているブログを順次掲載します。

*当事務所の代表が設立時の発起人で、現在、「監事」を務めています。

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~技能実習制度がもたらす組織活性化~

技能実習制度の活用は、単なる労働力確保にとどまらず、「多様な人材が共に働く環境」を企業にもたらします。異文化や異なる価値観を持つ実習生と共に働くことで、現場に良い意味での刺激が加わり、チームの活性化や組織力の強化につながるケースも少なくありません。本稿では、技能実習制度がもたらす職場の多様化と、そこから生まれるプラスの効果についてご紹介します。

1 多様な人材が「見直し」の契機を生む

技能実習生を受け入れると、企業は日本語指導や業務手順の明確化、生活支援体制など、これまで曖昧にされていた部分を整理せざるを得なくなります。
これは一見手間に見えますが、なぜこの作業をするのかを言葉で説明することが、業務の本質を再確認する機会にもなります。

さらに、「伝える努力」を通じて社員同士の連携も深まり、職場内のコミュニケーションが円滑になるという副次的効果も生まれます。

 

2 チームの中に視点の違いが入る価値

実習生は日本の職場文化とは異なる考え方や行動様式を持っています。それが時に戸惑いを生むこともありますが、見方を変えれば、組織に視点の多様性が加わるチャンスです。

たとえば、非効率な手順に疑問を持った実習生の一言が、業務改善のきっかけになったり、整理整頓や衛生面に対する感覚が変化したりすることもあります。
こうした外からの視点は、内部にいるだけでは得にくい貴重な気づきをもたらします。

 

3 「伝える力」が現場の人材を育てる

技能実習生との協働によって、企業内では「指導力」や「対話力」が鍛えられます。特に若手社員が教育係として関わることで、自然と教える力・聴く力・まとめる力が身につき、人材育成の基礎となるスキルが高まります。

これにより、実習生だけでなく、日本人社員の育成にもプラスの効果が波及します。教えることを通じて仕事の理解が深まり、自信や責任感が芽生えるのです。

 

4 「多様性の受容」が新しい企業文化をつくる

多様な人材と共に働くことは、社内に柔軟さ包容力を育てます。とくに近年は、外国人材や高齢者、女性の活躍など、ダイバーシティ(多様性)が企業競争力の鍵となっています。

技能実習制度の活用を通じて、企業が多様性を受け入れる経験を積むことは、将来的な働き方改革や新しい人材戦略への対応力を育てることにもつながります。

 

まとめ:多様性はになる

技能実習生との共働は「教える」「伝える」「理解する」過程を通じて、現場に新しい風を吹き込みます。それはやがて、組織全体の活性化やチーム力の向上という形で表れ、企業の競争力を底上げしていきます。

多様性はリスクと捉えるのではなく、多様性は成長の機会と捉える姿勢こそが、これからの企業経営に求められる視点です。技能実習制度を、その第一歩として活用してみてはいかがでしょうか。

 

現場の仕組みや人材育成のあり方を見直す良い機会として、技能実習制度を有効に活用していくことが、これからの中小企業の競争力強化に繋がるといえるでしょう。

当事務所にご連絡頂ければいっしょに取り組んで行きます。

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(1)「技能実習生の効果的な定着方法」はこちら

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